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小児の舌圧がもたらす影響について

 こんにちは。並木町歯科です!

 

 皆さんは、「舌圧(ぜつあつ)」という言葉をご存じですか?

 舌圧は、舌が口の中で加える力のことで、上あごや歯並びに対してかかる力のことです。

この舌圧は、お子さまの成長や発達において、実はとても大きな役割を担っています。

 

 近年、舌圧が弱いお子さまが増えていて、それが原因でさまざまな問題が起こることがわかってきました。

 

例えば、舌が正しい位置にないことで「低位舌」という状態になり、常に舌が下の方に落ちていることがあります。

 

この状態が続くと、口がぽかんと開いたままになりやすく、口呼吸や発音への影響、歯並びの乱れなどを引き起こしやすくなります。

 

 また、舌圧が不足していると、食べる力にも影響が出てきます。

食べ物をうまく口の中でまとめられず、丸のみしてしまう、食べこぼしが多い、食事に時間がかかるといったケースも見られます。これは舌や口周りの筋肉の発達ととても関係していて、日々の食事内容や生活習慣も関与しています。

 

 特に近年では、やわらかい食事が中心になっていることや、長時間のスマートフォン使用などによって姿勢が崩れ、舌の機能が十分に発揮できない環境が増えていることが指摘されています。

 

お子さまの「話し方が気になる」「いつも口が開いている」「歯並びが心配」と感じることがあれば、それは舌圧の問題が関係している可能性があります。

 

早めに気づいて対処することで、将来の口腔トラブルを予防することができます。

 

 当院では、舌圧測定器を導入しており、お子さまから高齢者の方まで必要に応じて舌圧を測定しています。

 

 ※写真でスタッフが持っている機械は、舌圧測定器です!