
こんにちは。並木町歯科です!
今日は、最近よく耳にする「根面う蝕(こんめんうしょく)」についてお話ししたいと思います。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、特に中高年の方に出来やすい虫歯のひとつなんです。
根面う蝕とは簡単に言うと、「歯の根元にできる虫歯」のことです。
普通の虫歯は、歯の上の白くて硬い部分(エナメル質)にできるイメージがありますよね。
でも「根面う蝕」は、歯肉が下がって見えるようになった“歯の根っこ”にできるんです。
根っこの部分は「象牙質(ぞうげしつ)」というやわらかい組織でできていて、エナメル質よりも虫歯になりやすいんです。
なぜ歯の根っこが虫歯になるかというと、一番の原因は「歯肉が下がる」こと。
歯肉が下がる理由には
・加齢
・歯周病
・強すぎる歯磨き(ゴシゴシ磨きすぎてしまう)
・歯ぎしり
歯肉が下がると、普段は隠れていた歯の根っこが表に出てきます。この部分に汚れがたまりやすくなり、虫歯になりやすくなるんです。
根面う蝕の怖いところは、見た目では気づきにくいことが多く、比較的進行が早い傾向があります。
初期のうちは痛みもなく、気づいたときには大きな穴になっていたり、最悪の場合は抜歯が必要になることも…。
特に入れ歯を使っている方や、お薬の影響でお口が乾きやすい方は要注意です!
そんな根面う蝕を予防するには、ちょっとした心がけが大切です。
① 正しい歯みがき
ゴシゴシ力を入れすぎず、優しく小さく動かして磨きましょう。歯肉との境目も忘れずに。
➁ フッ素入りの歯磨き粉を使う
フッ素は虫歯の予防にとても効果的。特に「1450ppm」など高濃度のものがおすすめです(歯科医院やドラッグストアで買えます)
③定期的な歯科検診
根面う蝕は自分では気づきにくいので、歯科医院でチェックしてもらいましょう。根面う蝕から歯を守るには、必要に応じて歯のクリーニングやフッ素塗布が有効です。
最後に…「年を取ったら虫歯にならない。」と思っている方もいらっしゃいますが、実は大人になってからも虫歯のリスクはあるんです。
根面う蝕は、30代から徐々に増加し、50代以降の方に多くみられる虫歯(歯肉が下がっている人)
でも、きちんと予防すれば防げますよ。今、根面う蝕がある人もない人も、今後は予防していきましょう!